運送会社におすすめのデジタルツール12選!業務効率化する製品は?

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運送会社を経営されている皆さん、ご自身のされている仕事の『意義』や『社会における重要性』を考えた事がありますか。
世の中を支える物流というシステムを支えているのは『運送』です。大雨が降ろうが雪が降ろうが天候などには関係なく、もちろん震災や風水害の復旧でも先頭を走り被災地に向かうのはトラックです。
私たちがのん気に毎日の生活を送れるのは皆さんの『運送』という仕事があるからです。

昨年、菅首相が『日本のデジタル化推進と脱炭素社会達成』を世界に向けて宣言したことは記憶に新しいことと思います。
この『デジタル化』は何のために行うのかご存知でしょうか?

その答えは、「仕事を楽にするため」です。楽になって生まれた時間や心の余裕で経営者の皆さんや、従業員の皆さんの幸せを生むためです。
それが『働き方改革』です。

そして複雑になっている仕事を効率的にこなしていくのに必要なのはITツールを使ってのデジタル化です。
世の中全体がデジタル化されていく中で遅れ気味の運送業界での『デジタル化』、貴社だけが乗り遅れてしまうことのないよう、今回の記事を読んでいってくださいね。

① 必要とされているデジタルツール

国土交通省が出している手引書です。

『中小トラック運送業のためのITツール活用ガイドブック』 ―労働時間短縮と生産性向上を目指して―

この手引書の表題の説明には『働き方改革・生産性向上の実現にはITツールの活用が効果的です。』とあります。これを読み替えれば『デジタルツールで効率よく利益を得る。』となります。国が進める『働き方改革』は法制化も進められて、これを無視して会社の経営はできません。
どうせ同じことをやるのならば効率よく利益を得てみませんか。

現在導入中のデジタルツールをアンケートで見ると、ドライブレコーダー・ETC2.0が上位にランクインしています。このドライブレコーダーやETCもデジタルツールの区分に入るのですね。
ただ設置するだけで安全やコストダウンなどの課題解決に直結し、すぐに効果が表れるデジタルツールが普及するのは当然かも知れません。

この導入中と今後導入・再構築予定のアンケート結果を踏まえ、皆さんの日々の業務で使い易く即効果の現れる運送業のデジタルツールをご紹介させていただきます。

② おすすめのデジタルツール

デジタルイメージ

デジタルタコグラフ

デジタコ」の略称でご存じの方のほうが多いと思います。
法定三原則である『速度・距離・時間』の記録ばかりでなく、デジタル式運行記録計であるデジタコは速度・距離・時間に加えてエンジン回転数、アイドリング時間など原価管理・労務管理に必要な運行データも取得し、記録する車載機器です。

ロジたこ(㈱システック)

業界最安デジタコで、本体価格50,000円。
『安い・小さい・簡単』シンプルな仕組みのお手頃価格なデジタコ!がキャッチフレーズのデジタルタコグラフです。

ロジたこについて詳しく見る

そしてロジたこの進化型が『ロジこんぱす』です。
他社にないタッチパネル式ディスプレイで使い易さを前面に押し出しています。
車両動態管理から日報作成まで多くの機能を併せ持つ運行管理システムです。

ロジこんぱすについて詳しく見る

DTS-D1D(㈱トラストロン)

大手IT機器メーカーである富士通グループである安心感があり、ネットワーク型デジタコで知名度の高いトラストロンの製品です。

DTS-D1Dの特徴としては、メモリーカードを必要としない通信型であることや、見やすい大画面有機EL使用の操作しやすいシンプルな設計であることです。
音声入力にも対応していて、特に高齢のドライバーにも使い易いデジタルツールです。

DTS-D1Dについて詳しく見る

配車管理システム

配車管理システムは、受注状況(積荷情報)によって配車管理、運行管理、配送計画、配送ルートの効率的な最適化をサポートするシステムです。
一社の荷主だけでなく複数の荷主から積荷を預かる際にその最適な積載、運行ルートなどを割出し教えてくれます。

高齢化・人手不足の進む中での一助となることは間違いなく、過積載防止や積載・配送時間の短縮にもなります。

配車管理システム(日立物流ソフトウェア㈱)

日立物流による長年の配送業務の実績にもとづいて作り上げられたシステムです。
大手日立物流グループの安心感もあります。
配達先や積載量で配車管理が可能であり、配車結果の分析により改善や最適化を図り稼働率の向上へつなげる等の一般的な配車管理のお手伝いをします。

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Loogia(㈱オプティマインド)

『世界のラストワンマイルを最適化する』を合言葉にラストワンマイルを、ただ効率化だけではなく、人間の心にとっての”最適化”を目指し考えるITのベンチャー企業です。
AIによるルート配送の学習を行い配送業務の効率化を進め、ルートの最適化を実現しています。

Loogiaについて詳しく見る

運送の老舗の『日立物流』と、対照的な物流経験の無いITベンチャー企業『オプティマインド』の二社の対比は面白いですね。

勤怠管理システム

勤怠管理システムイメージ

運送業における『働き方改革』は勤怠管理システムからスタートすると言っても過言ではないですね。
日勤や夜勤、宿泊での勤務など多様な運送業の就労パターンのなか、始業・終業、運転時間、休憩時間、荷役時間などを記録するシステムです。

報告するドライバーにも集計する管理業務担当者にもヒューマンエラーを無くして手間が少なくなるシステムです。

勤怠ドライバー(㈱ロジ勤怠システム)

運送業をよく知る中小運送会社の経営者たちの協働ベンチャーです。
『デジタルによるシステムでトラックドライバーたちの働きかたを幸せに変える』という目的を持って立ち上げられた会社です。
勤怠ドライバーはデジタコと併用することで、勤怠管理の手間を削減して煩わしい月末の月締め作業を楽にしてくれます。

勤怠ドライバーについて詳しく見る

バイバイタイムカード(㈱ネオレックス)

運送会社ばかりでなく多くの業種(小売業、飲食業、製造業、医療・福祉業界など)で採用されている勤怠管理システムです。
カスタマイズ対応で各社とも取引先によって一様ではない運送業のなか、貴社にぴったりの勤怠管理システムを作り上げてくれます。

バイバイタイムカードについて詳しく見る

IT点呼

IT点呼とは、IT機器(テレビ電話やPCカメラなど)を使って擬似対面でできる点呼のことを言います。 ドライバーは営業所に行かなくても点呼ができたり、自動で検知結果をシステムに送れたりします。

IT点呼キーパー(テレニシ㈱)

 

利用者年齢70歳を想定して設計され、ワンタッチパネル、スマホにも対応のワンタッチ式の使い易さを重視したIT点呼です。

IT点呼キーパーについて詳しく見る

CagouIT点呼(㈱コア)

独自技術による顔認証システムによって、遠隔地にいるドライバーと事務所の運行管理者とを間違うことなく結び付けることができるデジタルツールです。

CagouIT点呼について詳しく見る

今後の『対面点呼』のサポートをロボットが行うことが本格化していきます。運送業にもロボットが当たり前のように登場してきます。

ユニボ(富士通㈱)ペッパー(ソフトバンク㈱)が運行管理者の代わりに対面点呼を行うことが本格的になり、今後働き方改革や安全対策の強化の一翼を担う日が来ることでしょう。
目で理解しやすい運送業界のデジタル化ですね。

その他のITツール

ETC2.0

2003年に導入された料金決済だけのETCではなく、ETC2.0は道路情報と連動してさまざまなサービスが受けられる次世代型ETCです。
具体的にはより広域な渋滞情報や迂回情報、料金がさらに安くなったり、高速道路から途中退出が出来るようになった運送業における事業主やドライバーにはとてもうれしいサービスです。

ETC2.0について詳しく見る

ゼンリンのロジスティクスサービス

配車管理システムの一つですが、日本で唯一住宅地図を作っているゼンリンの強みで、ラストワンマイルを空振りなく導いてくれるデジタルと住宅地図の合体です。

ZENRIN ロジスティクスサービスについて詳しく見る

スマホアプリのトラックカーナビ

ナビイメージ

スマホアプリである電車乗り換えアプリNAVITIMEの製品です。
トラック専用ルートの案内はもちろんのこと、規制情報、渋滞情報の地図表示から迂回経路、トラック駐車可能スポットも教えてくれる優れものです。
スマホで見ることが出来ますから、ドライバーが休憩時間などで簡単に今後の運行作戦などを考えることが可能になります。

トラックカーナビについて詳しく見る

③ まとめ

運送業界で活躍するデジタルツールはまだまだあります。
そして今後EV化(電気自動車化)されれば自動運転化とともに、電気と相性の良いデジタルツールはますます普及していくことでしょう。
多くのITツールはスマホとも連携されており、使うどなたにも苦手意識なく気軽に使うことが出来ます。
スマホの通信料金も今後下がるなか、アプリケーションダウンロード済のスマホを各ドライバーに携帯してもらう時代になっています。

生産性の向上と世の中からの要求である『働き方改革』を考えれば、今デジタル化に取り組む絶好の機会です。
2050年の脱炭素化に向けて驚くほどのスピードでEV化は進み出し、運送業界も変わっていかなければなりません。
世の流れに乗ってデジタル化を進めていくチャンスは今かも知れません。

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