物流業界では、毎年新しい技術や製品を伝えるための展示会が開催されています。
今回は今年開催される物流の展示会についての紹介をしていきます。
コロナウイルスの感染拡大を防止するため、オンラインでの開催やアーカイブを行っている展示会も多数あるので、気になった展示会があれば、ぜひ参加を検討してみてください。
展示会に出展する・参加するメリット
物流の展示会に参加するメリットを出展する側と参加する側でご紹介します。
物流展示会に出展するメリット
物流展示会に企業として出展するメリットは、新しい取引先を獲得できるチャンスがあることです。
多くの物流展示会は、業界の企業をターゲットにして開催しています。
来場者数は30,000人を超える大規模な展示会で、その人たちは新しい技術や製品を一目見ようと展示会に参加しています。
新規顧客の獲得などの多くのビジネスチャンスを掴める場として有効活用することができます。
物流展示会に参加するメリット
物流展示会に参加するメリットは、新しい技術を知る・体験することができることです。
物流に限らず、現在はITやIoT、自動化や効率化などの成長は日進月歩です。
物流展示会に参加することで、物流業界で働いている人は、ご自身の所属する企業の生産性を上げる新しい技術やシステムを現地で実際に体感できます。
マニュアルやセミナーなどに実際に参加することで、より深く最新の技術やシステムを知ることができます。
学生であれば就職活動を通じる中で、より専門的な知識をつけて業界に詳しくなることでライバルと差をつけることができるというメリットがあります。
一般の方でも、普段知ることのない物流の進化に触れることで、より広い視野で物流というトピックの知識を深めていけます。
1. 国際物流展2021「バーチャル物流展」
開催日 | 2021年3月9日(火)〜5月31日(月) |
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開催会場 | オンライン |
主催 | 一般社団法人 日本産業機械工業会、一般社団法人 日本産業車両協会など |
概要
国際物流展2021「バーチャル物流展」は、2021年3月9日から12日まで愛知県で行われた国際物流総合展におけるバーチャル展示会で、オンラインで参加することができます。
本展は3月に終了していますが、バーチャル物流展の方は5月31日まで開催しています。
本展で展示された先進的な製品・サービスの情報を掲載しており、当日行われた催しのアーカイブ動画も配信されています。
コロナウイルスの影響で本展に参加できなかった方や、時間が足りずに回りきれなかった方、出展した際に聞けなかったセミナーなどを聞くことができます。
キーワードや製品、分野から検索することができる「物流展ナビ」も搭載しているため、興味のあるトピックを絞って検索をすることもできます。
また、国際物流総合展を知らなかった方も、5月まではバーチャル物流展に参加できるので、興味のある方はぜひオンラインでの参加を検討してみてください。
2. 第2回関西物流展
開催日 | 2021年6月16日(水)17日(木)18日(金) 10:00~17:00(最終日は16:00まで) |
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開催会場 | インテックス大阪6号館 |
主催 | 関西物流展 実行委員会 |
概要
関西物流展は、西日本で唯一の物流業界の課題解決を目的とした専門展示会です。
物流における最先端の技術が集まり、運輸・倉庫・流通関係の団体・協会などが主催者となり2019年に第一回関西物流展が開催されました。
それまで大きな展示会はありませんでしたが、展示会の開催により多くの企業や事業主が生産性の向上や環境改善のためのきっかけをつくることを目的としています。
関西物流展の後援には、経済産業省や国土交通省を始めとした行政も多く参加しており、かなり大きな規模での展示会となっています。
システム・ハードウェアを始め、防犯や防災、リスクマネジメントや保険なども展示の内容に含まれているため、物流業界に必要なあらゆる面をカバーできることが魅力の一つです。
来場者対象
- 運輸、倉庫業
- 農業、林業、漁業
- 建設、土木業
- 食料品、飲料製造業
- 繊維工業
- 木材製品、パルプ、紙、紙加工品製造業
- 化学工業、エネルギー
- 鉄鋼業、金属製品製造業
- 卸売業、小売業
- 機械、精密機械製造業
- 運輸用機器製造業
- 電気、電子製造業
- 通販サービス業
- 医薬、化粧品製造業
- 出版業
- 官庁、団体、学校
3. 国際物流総合展2021 第2回 INNOVATION EXPO
開催日 | 2021年10月13日(水)14日(木)15日(金) |
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開催会場 | 東京ビッグサイト(東京国際展示場)青海展示棟A・Bホール |
主催 | 一般社団法人 日本産業機械工業会、一般社団法人 日本産業車両協会など |
概要
INNOVATION EXPOは国際物流総合展のスピンオフ企画です。
国際物流総合展は2年に1度の開催をしていましたが、毎年最新の物流業界の製品情報や、物流企業向けの新製品を発表したいという企業や来場者のために開催された展示会です。
2020年2月に行われた第1回目の展示会では、21,834名の来場者を迎えて展示会が開催されました。
展示会の開催と並行してオンラインの「バーチャル物流展INNOVATION EXPO」も開催されており、出展を決定している企業は無料で「バーチャル物流展 INNOVATION EXPO」に出展することができます。
オンラインでは名刺情報の交換や、オンラインで連動した商談も可能となっています。
バーチャルでは、遠方で会場に来ることが難しい方や、コロナウイルスの影響を考慮しながら出展を開催することができ、来場者にも出展者にも嬉しいサービスとなっています。
出展対象
- 仕分けシステム
- ピッキングシステム
- サードパーティロジスティクス
- 産業車両
- 運搬車両
- 保管、輸送サービス
- 保管機器システム
- エンジニアリング、コンサルティング
- パレット、コンテナ
- 搬送システム
- リスクマネジメント
- 情報機器、ソフトウェア
- 物流機器部品
- トラック
- 舗装システム
- 物流施設開発、投資
- 企業誘致、空港港湾利用促進
- 物流業務支援製品、サービス
- 出版、団体
来場者対象
- 運輸、倉庫
- 小売、卸売、商社
- 機械、精密機械
- 輸送用機器
- 電気、電子
- 食品
- 化学、エネルギー
- 建設、土木
- 鋼鉄、金属
- 医薬、化粧品
- 紙、パルプ
- 繊維、アパレル
- 情報、サービス
- 通販
- 出版
- 官庁、団体、学校
4. 第2回 工場内物流最適化展
開催日 | リアル展示会2021年6月23日(水)〜25日(金) オンライン展示会2021年6月8日(火)〜7月16日(金) |
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開催会場 | 東京ビッグサイト青海展示棟及びオンライン |
主催 | 一般社団法人 日本能率協会 |
概要
第2回工場内物流最適化展は、同日行われる「INDUSTRY-FRONTIER 2021」で行われる4つの展示会の中のひとつで、来場予定者数30,000人規模で行われます。
当展示会はITやIoTの進化による効率化やコスト低下、リードタイムの短縮などの課題を物流面において活躍が期待される「プラットフォーム」や「モノの動き・商品情報の見える化」を実現するために必要なソフトやハード面を展示しています。
メインは工場内物流となっていますが、仕分けシステムやピッキングシステム、情報機器など、物流管理向けの展示も多数あるため、ぜひ足を運んでみてください。
こちらの展示会は、オンラインでのハイブリッド開催を行っています。
オンラインでの開催では、リアル展示会が開催される前から出展内容を確認することができ、終了後にも気になった展示を詳しく見ることができます。
リアル展示会と合わせて気になるトピックについてより詳しく検討することができるのも魅力のひとつですね。
後に紹介する交通インフラWEEK2021と同時開催なので、2つの展示会に同時に足を運ぶことができます。
出展対象
- 仕分けシステム
- ピッキングシステム
- 搬送システム
- 包装システム
- ソフトウェア、管理システム
- 保管機器システム
- 運搬、作業車両
- 情報機器
- 安全管理
- 物流業務支援製品、サービス
- 保管、輸送サービス
- サードパーティロジスティクス
- エンジニアリング、コンサルティング
来場者対象
自動車、工作機械、精密機械等のあらゆる製造業における、以下担当部署の方
- 物流管理
- 生産管理
- 購買、調達
- システム管理
- 生産技術
- 工場長
- 経営者 など
5. 交通インフラWEEK2021
開催日 | リアル展示会2021年6月23日(水)〜25日(金) オンライン展示会2021年6月8日(火)〜7月16日(金) |
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開催会場 | 東京ビッグサイト青海展示棟及びオンライン |
主催 | 一般社団法人 日本能率協会 |
概要
交通インフラWEEKでは、以下の6つの展示を開催しています。
- 第6回 駅と空港の設備機器展
- 第6回 バス・トラック運行システム展
- 第4回 駐輪・駐車システム・設備展
- 第2回 スマートタクシーEXPO
- 集中展示 駅と空港のサービスロボット
- 集中展示 感染対策×交通インフラWEEK
開催同日は「TECHNO-FRONTIER2021」と「INDUSTRY-FRONTIER 2021」と同時に開催されます。
当展示会は、バス、トラック、タクシー、航空機などの人や貨物を積載する乗り物に関する先進技術や製品を展示しています。
運行管理システムや、運送・配車システム、省エネシステム、貨物追跡システムなどが出展対象となっており、運送業界をターゲットとした物流展を開催しています。
2021年6月8日(火)〜7月16日(金)の間はオンラインでの開催も行っているため、来場前に気になるトピックをチェックしたり、後日に再検討するためのオンラインでのシステムも整っているので、開催前から開催後まで展示会を楽しむことができます。
来場規模は30,000人を想定している大規模な展示会となっています。
出展対象
- 駅、空港向け設備機器
- 駅、空港内サービス、旅客対応設備
- 輸送、荷役機器
- 駅、空港向けエンジニアリング
- 最新アプリ
- 最新システム
- デジタルサイネージ
- テナント
- モビリティ
- 駐車場設備
- パーキング付帯設備
- 駐車場設備
- シェアリングシステム
- 安全運転、事故防止、健康管理
- 業務効率支援
- 省エネ支援システム、機器 情報システム
- バス利用者支援システム
- 荷物管理支援システム
- 車両、設備、備品他
来場者対象
- 鉄道事業者
- 交通事業者
- 鉄道、駅施設管理者
- 航空事業者
- 空港施設管理者
- 物流、ロジスティクス
- 建設、エンジニアリング
- 設計、デザイン
- 専門コンサルタント
- バス、トラックなどの交通事業者
- 運送事業者
- 物流管理、配送部門
- 車両メーカー
- 車両販売事業者
- 官庁、自治体 他
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、2021年に開催される物流の展示会をまとめさせていただきました。
今年はコロナウイルスの影響で、出張や外出を控える企業や参加者のためのオンラインでの開催も頻繁に行われているため、時代に取り残されることなく参加することができる展示会も多く開催されています。
足を運んでから改めて目を通すことや商談もしやすい環境に変化してきているので、興味があったらぜひ参加をしてみてください。
今回の記事を読んで、物流の展示会や新しい技術や製品に興味を持っていただけると幸いです。
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