新型コロナウイルス・感染症予防対策にトラックの『チャーター便(貸切便)』は荷主様にとって非常に重要なお客様への対応となります。
2020年は新型コロナウイルスに世界が振り回され、まだその収束や共存を待たぬまま終わり行きそうです。
この新型コロナウイルスによるパンデミックは私たちに感染症というものを始めて真剣に考えさせたのではないでしょうか。
そしてその感染は私たちのライフスタイルやビジネススタイルまで変えてしまいました。
感染にはその経路で空気感染、飛沫感染、接触感染、経口感染に分かれます。
そこから離れるために在宅勤務が根付き、そしてテレワークが生まれ感染の心配から隔離されてのスタイルが定着しようとしています。
運送業もご多分に漏れず一連の作業の中に消毒作業が加わり、従事者のマスク着用は当たり前の日常になっています。
どれだけ努力しても誰もがこの未知のウイルスに過剰に反応してしまうのは仕方のないことでしょう。
『混載便』にともに積まれる荷に過敏に神経が働いてしまうのは荷主様であれば当然のことでしょう。
ほかの荷物とともに運ばれる『混載便』には運送業者サイドの消毒努力には限界があります。
だとすれば最初から感染の可能性を無くすために混載をしなければよいのです。
ここで『チャーター便』の出番です。
新型コロナウイルスの登場以前から特に食品、もともと誰もが敏感になる臭いの問題の解決のためにも『チャーター便』はその威力を発揮してきました。
『チャーター便』もしくは『貸切り便』は荷主様のその時の依頼で上手にご利用いただく便利な積荷法の一つなのです。
1. そもそもチャーター便とは
チャーター便の定義です。
一般的にはチャーター便とは「人員の輸送や物の輸送のため交通機関や輸送機関の一部、または全てを貸し切ること」を言います。
特に物流においてのチャーター便は、一社の荷主様の商品だけを、通常トラック1台を貸し切り輸送することを言います。
参考:関通の物流用語辞典
2. チャーター便のメリットとデメリット
① チャーター便のメリット
チャーター便のメリットは一社の荷主様の商品だけを運ばせていただくことによって以下のメリットがあります。
- 1. 商品をご希望の順番と日時で配送できる。
- 混載便では融通の利かない日時の指定や複数件あるお届け先の順番をご希望通りのご指定で対応することが出来ます。
- 2. ほかの臭いを移されたくないデリケートな食料品を安全に配送できる。
- 『食』は味覚ばかりではありません。五感のすべてが『食』を形成しています。
その食品が本来持つ匂い、香りを失うことなくお客様にお届けすることが出来ます。
『安全に運ぶ』ことも出来て当たり前のようでなかなか出来ないことです。私たち運送業者に交通安全は求められて当然のことなのですが、『食の安全』を当然な配慮のなか運送を行う業者は少ないでしょう。
冷凍・冷蔵機能を持つ軽貨物トラックで常時同じ温度の室温を保ちながらお預かりした品物をエンドユーザーまでお届けする。一たび温度を違えてしまえばお預かりした商品の品質を落としてしまう簡単なようで簡単でない責任の重い仕事です。 - 交通安全に加えて『食の安全』のためにも軽貨物トラックの車検・定期点検・日常点検業務を怠ることなく実施し、冷凍・冷蔵庫の定期点検や日常の点検・清掃を忘れることはありません。
私たちは『食の安全』を運送業者のミッションである『交通安全』同等のミッションとしてとらえて日々業務に当たっています。
- 3. 壊れやすい精密製品、貴重品を大切に配送できる。
- 振動に弱いデリケートな精密機器や代替えの無い大切な品物を特別梱包して慎重に指定先まで責任を持ってお届け出来ます。
- 4. 緊急の対応で配送できる。
- 混載便では絶対できない対応です。
緊急で対応を、しかも早急にしなくてはならなくなった時に是非ご相談ください。
このどれがチャーター便のメリットとして一番になるのかはお客様の要望によって変わってくるでしょう。
荷主様一社で一車両を独占出来るということでとにもかくにも融通が利くということです。
② チャーター便のデメリット
一番のデメリットはご理解いただけるでしょう、料金が高くなってしまうことです。
ただ、条件にもよります。
積載用量の少ない軽トラック便ですので満載出来ればその限りにはなりません。
お気軽にご相談ください。
3. 食品にぴったりな冷凍・冷蔵トラックのチャーター便
食品メーカーや薬品メーカーにとって温度管理は命です。運送にも細かな温度設定が必要ですが、チャーター便でなら実現できます。
冷凍・冷蔵トラックが誕生したのは、一般家庭に冷蔵庫などない時代の話です。
第二次世界大戦後の福岡市内で国産冷凍車第一号は運送会社の女性社長の苦心のもと生まれています。
当時福岡市内に駐留していたアメリカ軍基地の駐在員家庭にミルク・アイスクリームを配達して欲しいとアメリカ軍から福岡の運送会社各社に要請がありました。
大手運送会社はそれまでなかった冷凍車という概念での要請に断ってしまいました。
そんな中で福岡市内の1社が手を挙げました。
会社を創立した女性社長は冷凍車の将来性を見込んだのです。
アメリカ軍から中古トラック、冷凍庫を払い下げてもらい架装メーカーと共に苦心して研究開発しました。
こんな経緯で低温・定温輸送が可能な現在に至っています。
家庭の食の安全を預かる女性であるからこそ見通せた将来性かも知れません。
そして現在では低温・定温輸送が当たり前になり、女性社長が見通したように、『冷凍車・冷蔵車』は国内外での需要の高さにつながっています。
福岡運輸㈱関係者からのヒアリング
4. 安全にお届け出来るチャーターの『貸切り便』
私たちレゴリスコーポレーションは大事なお荷物を『貸切り便』で安全に運ぶ事ができます。
荷物の量がそこまで多くなくても、魚やお肉などの臭いを持つ生鮮食品と一緒に運べないお荷物は「貸切り便」のご利用がおすすめです。
(冷凍食品、アイス、青汁、お肉、魚などをお運びしています。)
冷凍・冷蔵機能のある軽貨物トラックです。大切なお荷物をその量でなかなか中型・大型の冷凍・冷蔵トラックを走らせている運送会社にはご相談しづらいとお悩みの荷主さまもいらっしゃるかも知れません。
そんな時には是非お気軽にご相談いただきください。
5. 今後の軽貨物トラック輸送とチャーター便
『B to B』から『B to C』へとモノの流れは変わり、大きなモノから小さなモノに積荷は変わっています。
小さなモノを大型トラックに載せて小口配送を行おうなどという運送業者はいないでしょう。
ますますこの軽貨物トラック輸送は伸びていくことでしょう。
そして、便利なサイズのこの軽貨物トラックのチャーター便としての使い方、冷凍・冷蔵機能を持つ軽貨物トラックの商品ごとの選別を考えての使い方もまだまだ先の見えぬ新型コロナウイルス対策にもなり利用されるお客様が増えていくと予想されます。
ドローンやロボット、小型の自動配達車両が近い将来小口配送の一翼を担う日が間違いなく来ることでしょう。
しかし、AIを使っても現在私たちが行っているような配達業務を可能にするには時間がかかり、その他にも新しい配達業務でのルール作りや法整備、新しい配達業務を可能にさせるインフラ作りも必要となるでしょう。
私たち運送業界の努力ばかりではなく、自動車メーカー、ソフトを作るIT関連産業、国、地方自治体、町内会の協力まで必要となって来るでしょう。
この一連の変革の中心となる『自動運転』が100年に一度の大変革と言われています。
では100年前の大変革は何かと考えれば、日本は大正時代、松下幸之助が「これからは電気の時代が来る」と現在のパナソニックである松下電器産業を興した時期です。
電気は電灯で日本の各家庭を明るくするだけではなく動力を起こし、高度成長期の日本を支えてきました。
これから電気は自動車や商用車両の原動力にもなり、世界中をつなぐITの基ともなり、日本の産業ばかりでなく世界の経済をけん引していくのです。
これからそれくらい大きな変革期であり過渡期を迎えるのです。
しかしすべてをAIに任せておくわけにはいきません。人の五感による瞬時の判断や未来を考えていく力をAIが身に付けるまでは私たちは自身で考え、今あるものを活用しなければなりません。
『冷凍・冷蔵機能を持つ軽貨物トラック』そして『貸切り便』、既存のクルマと既存の運送方法を使って同業者と差別化を図り、この新型コロナウイルスと上手く付き合っていく方法を考え、この先に続く未来に進んでみませんか。
私たちは常に来るべき未来と社会へ貢献するための事業の構えはどうあるべきかを考えています。
社会、産業の進化によって引き起こされるイノベーションは、今後も加速していきます。
私たちレゴリスはどうやって未来へ貢献できるのかを常に考え、これからも挑戦し続けていきたいと思います。
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